学長から皆様へ

学長から皆様へ

平成24年度入学式告辞

学長
       学長  田中禮子

 雪と厳しい寒さの冬から少しずつ春の訪れを感じるようになりました。
 秋田看護福祉大学に入学されました看護学科64名、福祉学科36名の皆さんを、大学を代表して、心から、歓迎いたします。
 ご参列されています保護者の皆様にも、心からお慶びを申し上げます。
 また、年度初めのお忙しい中を今日の入学式に御出席いただきました小畑大館市長様を初め、ご来賓の皆様に厚く御礼申し上げます。
 今年度も編入学の2名の学生さんをお迎えすることができ、大変うれしく思っています。

 大震災からの復興と厳しい社会情勢の中、看護と福祉を学び、社会に貢献することを選択された新入生の皆さん、その心意気を持ってこの大学、この地に慣れ、楽しい学生生活を送って頂きたいと思います。
 本学は秋田県の北部にある小さな大学ですが、私たち教職員は皆さんの4年後を楽しみに、共に学び、共に成長し、皆さんが自立した社会人となることを支援することをお約束いたします。

   さて、本学は「真理・調和・実学」を建学の精神とし、保健・医療・福祉という、健康な生活を営むための基本的な領域に従事する人材を育成しています。
 人々が日常の健康を維持し、また、健康な生活を取り戻すことを支援する専門家になるために、今、皆さんはその一歩を踏み出しました。

 本学では看護・福祉を合わせ、6つの資格を取得できます。そのため、豊かな人間性を育むための教養科目、そして資格を得るための専門科目を講義―演習―実習と進みながら学んでいきます。
 したがって、決して楽な学生生活ではありません。しかし、それが後の自分を造るためであると思って努力して頂きたいと思います。
 そのためにも、自分の健康管理は大変重要になってきます。将来は住民の健康維持に携わる皆さんですから、まずは自分自身の健康管理をしっかりしなければなりません。

 さて、皆さんにぜひ実行して頂きたいことがもう一つあります。
 それは、皆さんそれぞれが目標を持ち、そしてその目標を成し遂げるために努力することです。

 自分はどんな人になりたいか、自分はどんな職業人になりたいか、自分はどんな事ができる人になりたいか、そのために今、何をするのか。
 出来れば書いてみてください。
 皆さんの将来の職場ではこのことがすでに実行されています。その練習でもあります。
 大学は社会へ巣立つための準備をするところです。一歩一歩進みましょう。
 また、本学は「卒業試験」を取り入れています。それは、教育機関として、皆さんの学士力を保証して社会に送り出すという責任があるからです
 教職員はもちろんですが、実習施設の方々、地域の方々が皆さんを応援しています。
 皆さんがこの大学に入学されたことを、心から喜び、歓迎し、本日の告辞といたします。
 入学、おめでとうございます。

平成24年4月3日 秋田看護福祉大学 学長 田中禮子

平成23年度卒業式告辞

 本日ここに、ご来賓ならびに関係各位の御臨席のもと、平成23年度秋田看護福祉大学の卒業式を行うことができ、ご列席の皆様に心から感謝申し上げます。
 看護学科60名、社会福祉学科26名の卒業生の皆さん、おめでとうございます。
 また、ご列席のご家族の皆様にも心からお祝い申し上げます。
 実習指導の皆様、そして理事長を始め教職員の皆様、4年間にわたるご指導、ご支援をいただき,ありがとうございました。

 東日本大震災から1年余り、昨年の卒業式を控えての「安否確認」など、卒業生の皆さんにもご協力いただき、ありがとうございました。被災地はゼロからの復興、マイナスからの復興が懸命に行われています。もちろん、皆さんの諸先輩も医療・福祉等の分野で活躍していることと思います。
 さて、大学での学修は社会に出るための「基本」であり、「基礎」でした。このことを良く認識し、この「基本」や「基礎」を土台に、さらに努力し、自己研鑽をつみ、社会に貢献されることを、願っています。

 これからもいろいろなことが起こります。行き詰まりを感じることは何度もあります。むしろ、それが当然のことであり、それが進歩するための必然であるといえます。その際に何を立ち直りの原点にするのかを考えてみると、その一つはやはり「基本」であり、「基礎」だと思います。

 さて、二つ目はなんでしょうか。それは、科学や医療がいかに進歩しても変わらない「心のあり方」だと思います。
 「私たちが幸福と感じるのはどんな時」か、と問うてみれば、「その心のあり方」が見えてくるのではないでしょうか。

 私はそのことを大震災で気づかされ、深く考えるようになりました。あえて答えを言いません。皆さんそれぞれで考えてみてください。そして、それを「心のあり方」の基本として欲しいことも、今日、皆さんにお伝えしたいことです。

 秋田看護福祉大学の建学の精神は「真理、調和、実学」です。
 それは、生き方・心のあり方・仕事のあり方の「真理」、すなわち、「まこと」を追求し、教養と専門、知識と技術などの調和を重んじ、社会に役立つ実践力のある人材を育成することを目的としていることを意味します。

 皆さんがその精神を受け継ぎ、「基本」「基礎」「心」を大切に、「どうあるべきか」を問いながら、自立心のある職業人となって欲しいと願っています。

 皆さんは本学において、看護と福祉を勉強し、希望する資格を得るために懸命の努力をしました。そして、その技術と知識を持って世界に誇る福祉国家をつくる貴重な存在として期待されています。

 秋田看護福祉大学がそのような皆さんを育てたことを誇りに思い、私たち教職員は皆さんを送り出します。
 皆さんの活躍を心から期待しています。
 卒業、おめでとうございます。

平成24年3月19日 秋田看護福祉大学 学長 田中禮子