地域貢献

秋田看護福祉大学は、これからの医療・福祉分野で活躍するスペシャリストを育成する教育施設であるというばかりでなく、幅広い教育の成果を地域社会へ還元する窓口の役割や、高度で先進的な研究を行う研究機関としての顔も持っています。地域に開かれた大学である本学では、そうした大学の持てるポテンシャルを、地域、そして社会に積極的に発信していくことを重視し、多彩な活動を展開しています。

大館市機能別消防団の発足

機能別消防団

機能別消防団の活動が地域を守る

地域の防災活動に貢献できるように、さまざまな活動に取り組んでいます。

大館市機能別消防団は、本学看護福祉学部の学生で構成され、現在63名で活動しています。全国の機能別消防団の中でも、団員の半数以上が女子学生という団体は珍しく、平成26年版消防庁のポスターには機能別消防団員女子2名が採用されました。平成28年度は大館市消防団員募集のためのビデオ作成に30名の団員が協力し、機能別団員編として地域のテレビ番組に出演しました。また10名の団員が出演した秋田県政テレビ広報番組「あきたびじょんプラスプラス」が東日本大震災の発生した3月に放映され、秋田県民の防災意識を高めるための一助とすることができました。

平成28年8月に実施された大館市総合防災訓練には10名の団員が参加しました。大雨による増水の状況下で、M7.3の直下型地震に伴う複合災害を想定した訓練で、大館市、消防、警察、陸上自衛隊、県消防防災航空隊など21団体とともに、15種類の訓練に真剣に取り組みました。

ピアカウンセリング活動

秋田看護福祉大学は平成16(2004)年度からピアカウンセリング事業に取り組み、秋田県全県で活動している。

平成17(2005)年度からの4年間はピアカウンセラー養成者の所属する本学が北秋田地域振興局大館福祉環境部より、平成21(2009)年度からの2年間は秋田県健康推進課より事業委託を受けて実施している。このように行政レベルでピアカウンセリング事業及び活動を継続していることは、全国的にも貴重なケースである。これらの活動は、本学のピアカウンセラー養成者である岩間薫教授と「B愛STAR(ビーラブスター)ピアサークル」の学生が行っている。

  • 平成17(2005)~平成20(2008)年度:関係機関との体制整備のための「トップセミナー、研修会及び検討会の開催」とピアカウンセラーの育成・支援のための「ピアカウンセリング事業」からなる「いきいき北秋田思春期ヘルスサポート事業」
  • 平成21(2009)年度:「女性の健康支援対策事業における思春期からの健康支援事業」
  • 平成22(2010)~平成23(2010)年度:「女性の健康支援対策事業における思春期からの健康支援モデル事業(高校生を対象としたピアカウンセリングの開催等)」
  • 平成24(2012)年度:「思春期ピアカウンセリング事業」
  • その他、平成23(2010)年度は「大学コンソーシアムあきた」における中大連携授業「たからもの~You&I 〔思春期ピアカウンセリング〕」(参加型)を秋田県内の中学校で実施

ピアカウンセリングについて

ピア(=仲間)カウンセリングとは、「仲間相談活動」であり、思春期の子どもが主体となり同世代の中で価値観を共感・共有し、同じような悩みや不安などを分かち合うことによって、性=生の問題に正しく対処できる自己決定能力や問題解決能力を高める活動である。